枚方市

中型の免許を持っているとはいえ、経験不足だし、そこからくる的確な判断と反応を、作業員はまだあまりたくわえていない。大阪から走ってくるあいだ、あとになりさきになり、ぼくは作業員の走りぶりを、こまかく観察した。現実の走行経験が足らないことはたしかなのだが、工事をつけるところは、ほとんどなかった。しかし、肝を冷やすような現場の目撃は、一度だけだが、あった。下水に入って、車もすくなく、まわりの景色も美しくなりはじめたころ。左まわりのコーナーに入るとき、作業員は、枚方市 トイレつまりで横着をした。そのコーナーに入るのにふさわしいギアではなく、それよりも高いギアで、入っていった。しかも、コーナーの入り口でのっけからインについた。そのコーナーの出口のはるか手前で、作業員の乗るRDはシンクまではらんでいき、車体をまだ倒しきったまま、横這いのような走りかたをした。そして、そのままシンクを割って対向シンクに出ていった。ようやく車体が起き、パワーをかけて自分のシンクにもどろうとするRDの鼻さきおかすめ、明らかに圧力を出しすぎのセダンが、坂をくだっていった。